電気学会全国大会講演要旨
6-217
蓄電池容量を考慮した風力発電出力の変動抑制制御に関する基礎検討
◎吉田孝太郎・高山聡志・石亀篤司(大阪府立大学)
近年、エネルギー資源の枯渇、二酸化炭素の排出量増加が問題となっている。これらの問題を解決する手段として、再生可能エネルギーである風力発電が注目されている。しかし、風力発電機の出力電力は風速の3 乗に比例し、風速は不規則に変動する。これらの大量連系に伴い系統の需給計画に悪影響を生じてしまう可能性が考えられており、系統への影響を最小化するため、蓄電池を併設し、発電電力変動を抑制することが検討されている。本稿では、風力発電が系統連系される場合の必要連系要件からの逸脱を最小化する制御を行いつつ、風力発電に併設された蓄電池のエネルギー貯蔵容量(kWh 容量)を低減する手法を提案する。