電気学会全国大会講演要旨
6-216
最適化手法を用いたウィンドファーム出力の変動抑制
◎渡邉瑞稀・小岩健太・劉 康志(千葉大学)
近年,温室効果ガスの排出による地球温暖化や化石燃料の枯渇などの問題から,再生可能エネルギーを利用した風力発電の導入が進められている。しかしながら,風力発電を大量に導入するには様々な問題があり,その一つには風況の変動に伴う発電出力の変動がある。風力発電機の出力は風況に大きく左右されるため,系統へ大量に連系した際には,系統の周波数や電圧の変動が拡大し,電力品質の低下が懸念される。よって,出力変動の対策は風力発電の導入拡大を促進する上で重要な課題の一つである。 そこで本論文では,発電効率最大化と出力変動平滑化を目的とした最適な電力出力目標値の導出を最適化問題として解く新しい制御法を提案する。