電気学会全国大会講演要旨
6-212
風力発電出力の翌日予測における最大変化量の予測精度検証
◎吉田健二・早﨑宣之(伊藤忠テクノソリューションズ)・田辺隆也(電力中央研究所)・荻本和彦(東京大学)
筆者らは, 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業である, 電力系統出力変動対応技術研究開発事業で開発する風力発電出力予測モデルの開発目標を検討するために, 東北電力と伊藤忠テクノソリューションズが共同開発した風力発電出力予測システムを用いてベンチマークテストを実施した. 本報告では, 系統運用における,翌日の発電機の起動停止計画での出力予測の利用を見据えて,ベンチマークテストにおいて得られた東北電力管内の風力発電出力エリア合計値の翌日予測結果を活用して,出力予測の最大変化量の予測精度を検証した. 結果として, 6時間窓内の最大変化量の予測は, 実績と比較して過小予測の傾向ではあるものの, 比較的高い相関を持つことが示された.