電気学会全国大会講演要旨
6-211
風力発電出力予測のベンチマークテストにおけるランプ予測精度検証
◎奥村智哉・早﨑宣之(伊藤忠テクノソリューションズ)・片岡和人・占部千由・荻本和彦(東京大学)
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業である,電力系統出力変動対応技術研究開発事業(以下,NEDO事業)では,自然変動電源の出力急変(以下,ランプ)に対応する予測技術開発を行っている.風力発電出力のランプに特化した予測精度評価を行うためには,MAE(平均絶対誤差)などの平均的な予測評価指標ではなく,ランプ現象の予測可否に関する指標を用いた検証が必要である.本報告では,東北電力管内の風力発電出力予測に関するベンチマークテストを行い,ランプ現象の予測精度と特徴を評価した.現状の風力発電出力モデルでは,適中率は高いものの捕捉率が低いという過小予測傾向が判った。