電気学会全国大会講演要旨
6-210
風力発電出力の短周期変動解析
○占部千由・斉藤哲夫・片岡和人・荻本和彦(東京大学)・池上貴志(東京農工大学)
導入量が増加し続けている風力発電の短周期変動に関して、どの程度の予備力が必要となるか知るための基礎的検討を行った。従来の短周期変動は20分窓を用いて算出されてきたが、1分間移動平均や1時間移動平均を用いて、秒オーダーのGF領域、分オーダーのLFC領域、数十分から時間オーダーのEDC領域の変動と3つの領域に分けることで、より詳細な短周期変動解析を行うことができた。2012年度東北電力管内の風力発電出力合計値を用いて解析を行った結果、従来の20分窓による算出より、GF領域・LFC領域等に分けた短周期変動解析の方が調整予備力をより厳密に少なく見積もることができることがわかった。