電気学会全国大会講演要旨
6-206
太陽光発電大量導入時における出力制御必要量の分析
◎宇田川佑介・西辻裕紀・荻本和彦・Fonseca Joao(東京大学)・大関 崇・大竹秀明(産業技術総合研究所)・池上貴志(東京農工大学)・福留 潔(JPビジネスサービス)
太陽光発電(以下PV)や風力発電は,一般に出力が天候に依存するため,電力の安定供給に大きな影響を与えることが議論されている。一方で新たな問題として、冷暖房需要が少ない春・秋の晴天時などには,昼間の消費電力を供給力が上回り,需給均衡が崩れる可能性が議論されている。そこで,本研究グループでは、電力システムにおける再生可能電源(太陽光発電)の合計発電出力の予測データ、実測データ、並びに、その予測誤差幅を考慮した発電機起動停止計画モデルにより、再生可能電源の大量導入が想定される2030年における電力システムのPVの出力制御運用についての分析結果を報告する。