電気学会全国大会講演要旨
6-200
パワーコンディショナ容量の増加にインセンティブを与える無効電力プライシング手法
◎石田俊介・高橋明子・今井 純・舩曳繁之(岡山大学)
太陽光発電(以下、PV)などの分散型電源の大量連系による、系統電圧の上限値逸脱の解決策として、現在、PVシステム内のパワーコンディショナ(以下、PCS)を用いた有効・無効電力制御法(以下、P+Q制御)が検討されている。P+Q制御は、需要家のPCSを用いた制御法であるため、著者らは、需要家の協力を仰ぐため、無効電力売電制度を提案してきた。系統運用側としては、無効電力の出力によって系統電圧を維持する能力が高い地域の需要家がPCS容量を増加することが好ましい。そこで本稿は、需要家のPCS容量の増加にインセンティブを与えた無効電力プライシング手法を提案し、シミュレーションによりその有用性を検証する。