電気学会全国大会講演要旨
6-193
太陽光発電設備の余剰電力を推定する手法の検討
◎坂田知昭・本田一則(北陸電力)
太陽光発電が大量に連系された時には,電力系統の安定運用の観点から系統運用者は需給エリアのPV総出力をリアルタイムに把握する必要がある。これまでの研究では,遷移仮説を用いて推定した需給エリアの平均日射量にPV出力を推定する関数を適用してエリア内のPV総出力をリアルタイムに把握する手法を考案している。しかしながら,その手法において推定するのはPVそのものの発電出力であり,余剰買取契約のPV設備のように発電端出力から自家消費分を引いた出力を推定することはできない。記録や報告をする上で,電力系統への連系点でのPV出力の把握が必要であるため,余剰電力を推定する手法について検討した。