電気学会全国大会講演要旨
6-190
FRT要件に対応する太陽光発電用昇圧機能内蔵接続箱の開発
◎川井由宇・西 大海・岸和田 優・藤原賢司・奥田達也(三菱電機)
太陽光発電に代表される分散型電源は一般的な電気機器と異なり,系統擾乱時に簡単に解列すると連鎖的な停電を誘発する恐れがある。これら分散型電源は電力系統の品質を維持するために,系統擾乱時に運転継続を可能とするFault Ride Through(以下,FRT)機能の導入が要求されており,FRT要件と称される各種分散型電源に必要な機能項目が系統連系規程にて定められた。これら背景に基づき当社では,FRT要件に対応した住宅用太陽光発電システムとしてPower Conditioning Systemと昇圧機能内蔵接続箱を開発した。本稿では太陽光発電システムとして系統連系規定に対応するFRT機能を持つ昇圧機能内蔵接続箱を紹介する。