電気学会全国大会講演要旨
6-178
日射計設置数がエリア全体の日射量推定に与える影響
○本田一則・坂田知昭(北陸電力)
これまでに,北陸エリア内の日射量観測データをもとに均し効果を考慮した北陸エリア全体の太陽光発電出力をリアルタイム把握する手法を開発してきた。その要素技術の中で遷移仮説を用いて北陸エリア内に設置された限られた地点の日射量観測データから北陸エリア全体の日射量把握手法の精度評価を行っている。しかし,推定元となる日射計を対象エリア内にどのように設置すれば対象エリア全体の日射量推定精度が系統運用において満足する水準になるか評価されていない。エリア内で日射計の設置数が少数であったり配置が不均等であったりすると,本把握手法では,全体の日射変動を過大または過小に推定する可能性がある。本稿では,北陸エリア内に設置された日射計による観測データを用いて,日射計の設置が日射量推定精度に与える影響について分析した結果を報告する。