電気学会全国大会講演要旨
6-177
全天雲画像による雲の移動状況および日射強度の変化予測
◎子安拓夫・一柳勝宏・雪田和人・後藤泰之(愛知工業大学)
本稿では,全天雲画像データの解析から雲の移動速度や高度を算出し,移動状況の推定を行い,さらに,明度値から日射強度を推定することにより,数分先の出力変動予測の可能性を確認した。本論文の主な内容は以下の通りである。(1)複数の雲画像を用いた探査方向上の色彩分布の結果から,相互相関により,雲の移動方向が推定できる。(2)太陽や雲の仰角,方位角を用いることで対象となる雲の規模や速度を推定することができる。(3)日射強度の変化量⊿Rについて,予測誤差が(a)地点で3.5%,(b)地点で3.3%と比較的精度良く予測できた。