電気学会全国大会講演要旨
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将来の配電系統の高度化に関する基礎検討 —その3 PV大量導入に対する欧米の配電事業者の取組み調査—
○坂東 茂・浅野浩志・高木雅昭・永田 豊・田頭直人(電力中央研究所)・飯岡大輔(東北大学)・馬場旬平(東京大学)・太田 豊(東京都市大学)・徳田憲昭(エネルギー総合工学研究所)
2030年以降の将来の配電系統のあるべき姿を提案するため、国内外で検討されている配電系統の将来像を調査する。特に、電圧問題など配電系統に大きな影響を与える住宅用を中心とする分散型太陽光発電(PV)の系統連系問題が顕在化している米国のハワイ、カリフォルニア州や欧州の一部の地域を対象に聞き取り調査を行った。本稿ではフランス・ERDF社、ハワイ電力(以下、HECO)における取組状況を中心に調査結果を報告し、我が国の配電系統の高度化に対して示唆を示す。