電気学会全国大会講演要旨
6-163
クラスター分析による高圧配電系統のグループ化に関する検討
◎佐藤由彬・飯岡大輔・斎藤浩海(東北大学)・佐々木俊介・石川博之・山田琢寛(中部電力)
配電系統に接続される高圧負荷および低圧負荷はさまざまである。また,配電用変電所から負荷までの供給経路について,配電線路の亘長は地点により異なり,分岐の数は多岐にわたる。電力品質に関する検討などを行う際には,上記のような特徴を有する配電系統をサンプル調査によりパターン化し,代表モデルを作成して潮流計算を行うことが一般的であるが(1),検討結果に大きな影響を与える代表モデルの作成に関しては,これまで学術的な検討は実施されてこなかった。そこで本稿では,代表モデルの作成手法を確立することを目的に,負荷電流の大きさや配電線路亘長などの配電線情報を用いて,クラスター分析により各配電線を幾つかのグループに分けることを試みたので報告する。