電気学会全国大会講演要旨
6-162
単相3線式配電系統のバランサー効果
伊庭健二・◎山口洋樹・原口嵩康(明星大学)
再生可能エネルギーは屋根置きの太陽光発電システムによって配電系統内に急速に普及している。しかし小規模な太陽光発電は屋内配線や配電網の単相三線式配線や、三相三線式配線の不平衡や電圧過昇をもたらすことが懸念されている。これに対して解析技術の研究も進んでいるが、配電網の種々の機器のモデルの構築も不可欠になる。バランサーは単相三線式配電のアンバランスを解消する目的で設置される変圧器であるが、設置に際してはその効果を定量的に把握しておく必要がある。そこで本稿では単相三線式配電系統に設置されるバランサーの効果について詳細な回路モデルを検討し、これを用いてバランス化の効果を定量的に解析したので報告する。