電気学会全国大会講演要旨
6-151
複数の電圧上昇対策を考慮した無効電力補償装置の経済価値分析
○高木雅昭・田頭直人・岡田健司・浅野浩志(電力中央研究所)
PV逆潮流による電圧上昇問題に対し、タップ制御機器であるSVRや静止型無効電力補償装置(SVC)、PVのパワコンによる力率一定運転等、複数の対策が検討されている。また、近年、低圧設置の無効電力補償装置が提案されており、その有効性も確認されている。本研究では、低圧用無効電力補償装置として、柱上設置機器を想定し、SVRやPV-PCSによる力率一定制御を考慮した上で,SVCと柱上設置機器の費用対効果を比較できる分析手法を提案する。提案手法では、PVの導入量に応じた必要な設備容量を求め、SVCに対する柱上設置機器のブレークイーブンコストが系統条件によってどのように変化するかを分析する。