電気学会全国大会講演要旨
6-147
太陽光発電が大量導入された配電系統におけるSVC設備コスト削減を考慮した電圧制御
○高橋広和・熊野照久(明治大学)
近年,低圧配電系統の需要家による太陽光発電(PV)の導入が進んでいる。PVの出力は天気の変化や雲の動きによって大きく変わる不安定なものである。太陽光発電の普及率の高い配電系統では,電圧変動の増大等,電力品質の劣化が顕著になることが懸念されている。高速な電圧制御を行えるSVC(静止形無効電力補償装置)を導入すれば電圧変動は抑えられるが,高コストである。 本研究では,SVCの導入コストを考慮しつつ電圧変動を抑えるために,最適レギュレータを利用し,太陽光発電の普及拡大を目指す。具体的には最適レギュレータを利用し,コスト面を意識したSVCゲイン設定を提案する。