電気学会全国大会講演要旨
6-142
需給制御シミュレータへの負荷周波数制御機能の実装
◎東 克俊・信長翔太・佐々木 豊・造賀芳文・餘利野直人(広島大学)
近年,環境負荷低減の観点から運用時に化石燃料を消費しない再生可能エネルギー電源が注目されている。特に,太陽光発電,風力発電については,国策により積極的な導入設置が行われている。一方,このようなPVやWTは天候に応じて出力が変動するため,既存系統の火力発電機や分散型電源であるディーゼル発電機等の可制御電源によって,出力制御を行いながら供給安定化を図らなければならない。本稿では著者らが開発中の需給マネージャの機能の一部である負荷周波数制御に焦点を当て,小規模電力系統にPV,WTおよび蓄電池が導入された状況を想定する。そのモデルにおいて供給信頼度を維持しながら,運用できるロバストな需給制御の開発に向けた需給制御システムの概要とシミュレータ構築を論じる。その後,その有用性を示すため,3機系統においてシミュレーションを行う。