電気学会全国大会講演要旨
6-141
ELDとLFCの協調制御に関する基礎的検討
◎山村拓也・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
電力は貯蔵が困難であるため、常に需要に合わせて供給を調節する必要がある。この電力の「消費と発生の同時性」を実現するために発電所では負荷と消費される電力と同量の電力を, その消費に合わせて発生しなければならない。電力系統の需給制御技術として, ガバナ制御, 負荷周波数制御(LFC : Load Frequency Control), 経済負荷配分制御(ELD : Economic Load Dispatching Control)の三つの制御方式がある。本研究では負荷変動の長周期成分に関するELDについて注目し, ELDの制御周期及びLFCとの協調制御について検討を行った。モデルとする負荷変動周期を変数としたELD, LFCの制御周期の関係性や負荷変動が短周期の場合に必要になる追加電源の構成, 等λ法を用いた発電機運転状態の比較及び価格面からの考察を行った。