電気学会全国大会講演要旨
6-121
Just-In-Timeモデリングを用いた翌日需要曲線予測手法の検討
新谷祐樹・平神真也・蓜島弘泰・野村明宏(中部電力)・◎島崎祐一・飯坂達也・勝野 徹・北村 実(富士電機)
電力需要予測は,電力の安定供給,及び経済運用のために重要な役割を果たしている。そのため,電力会社では需要予測システムを実用化しており,筆者らも,ニューラルネットワークを利用した最大電力需要予測システムを開発し,中央給電指令所にて使用してきた。しかし,ニューラルネットワークには,予測根拠の説明が難しいという課題がある。本稿では,上記課題に対して,Just-in-Timeモデリングを用いた予測手法を提案する。シミュレーションは中部電力管内の総需要データを用いて行った。また,冬季最大電力発生日の予測結果を例題に,予測理由の説明が可能となることを確認した。今後,より実運用に即した需要予測システムについて検討していく。