電気学会全国大会講演要旨
6-114
発電機起動停止計画修正からみた太陽光発電出力予測の更新精度の評価に関する一検討
◎畠中良聡・鈴置保雄・舟橋俊久・加藤丈佳・真鍋勇介・栗本宗明(名古屋大学)
太陽光発電システム(PVS)が大量導入された電力系統では、翌日を対象とする発電機起動停止計画(UC)を行う際、PVS出力の前日予測(予測対象日前日に行う予測)の精度が供給支障の発生に大きな影響を与える。そのため、予測対象時間に近い時間に予測されたPVS出力の予測精度はより良いと考えられるため、予測の更新に基づいたUCの修正は効果的だと考えられる。しかし、発電機の起動に必要な時間が制約となり、起動が間に合わず供給不足が生じる可能性がある。そこで本稿では起動必要時間制約を考慮したUC最適化モデルを用いてUC修正を行い、仮想的にPVS出力を模擬することで予測精度の向上や予測値更新が計画修正に与える影響について評価を行った。