電気学会全国大会講演要旨
6-111
需要予測の不確実性を考慮した電力供給計画手法の検討
◎須藤 慧・藤本 悠・林 泰弘(早稲田大学)
電力の小売り事業者はあらかじめ需要を予測し供給計画を立案する必要があるが,予測の不確実性によって実需給時の需要と計画した供給量が一致しない状況が起こる。このような場合,小売り事業者は実際の需要と供給計画量の差に単価を乗じた金額をインバランス料金として精算する。つまり,需要と計画した供給量の不一致は,小売り事業者の電力調達コストへ悪影響を及ぼしてしまう。そのため期待コストの向上の観点からは,需要予測の不確実性を考慮した供給計画の枠組みを構築する必要がある。本論文では小売り事業者の電力調達コストの改悪を抑制することを目的とし,需要予測の不確実性を考慮した電力供給計画決定手法について検討する