電気学会全国大会講演要旨
6-089
連続型潮流計算における幾何学的パラメータ調整による静的電圧安定性の高速計算法の検討
◎黒田英佑・渡辺雅浩・加藤大地・齋藤 直・谷津昌洋・河原大一郎(日立製作所)
静的電圧安定性の評価に用いる電圧安定性曲線は,負荷電力増大時の潮流条件を予測する予測子計算と,予測した潮流条件を初期値として潮流計算する修正子計算を繰返すことで求められる。静的電圧安定性のオンライン監視では,予測子修正子計算の収束性と高速性が重要である。最大負荷点付近の収束性を向上した,連続型潮流計算(CPF)法やCPF法における幾何学的パラメータ化技法(PCPF法)などが提案された。しかし,従来PCPF法は計算条件によっては総計算量が増加する。そこで本稿では,従来PCPF法で固定の幾何学的パラメータを可変にすることで総計算量を低減する手法を提案し,標準系統モデルを用いた有効性を確認した。