電気学会全国大会講演要旨
6-076
基幹系統の運用計画支援プログラムの開発
○竹原有紗・永田真幸(電力中央研究所)・大須賀弘樹・岡本英樹・永田充穂(中部電力)
中部電力では,現状,基幹系統の運用計画の策定に際し,系統状況の構築および運用限度や地・短絡容量等の各種制約事項の確認を人間系により行っているが,昨今の需給状況の変化,相反する運用制約の増加等により,確認を行う時間断面や想定すべき状況のケースを増やすなど,より細かい検討が必要となってきている。そこで,系統状況の構築および各種制約等の確認を自動的に行うための方法について検討し,プロトタイプのプログラムを作成した。中部電力の実系統の一部について,1日48断面を対象とした試算を行った結果,一連の計算が問題なく行えること,ならびに,運用限度のチェックなどの各計算が適切に行われていることを確認した。