電気学会全国大会講演要旨
6-070
最適化手法を用いた系統縮約化とH∞型PSS設計
◎杉浦充俊・青木 睦・鵜飼裕之(名古屋工業大学)
大規模、複雑化している我が国の電力システムにおいて系統の安定度はローカルだけでなく、長周期の電力動揺を考えなければならない。今後複雑化する系統に対してPSSパラメータの更新頻度が増加した場合、その都度設計者が系統を縮約化しパラメータを決定するのは困難になることが懸念されるため、本研究では系統の縮約化からPSSパラメータの決定までを一連の最適化手法により設計する手法を提案している。その際の縮約対象を主要なモードであるローカル、長周期モードを保持する三機系統により表現する。さらにPSS設計においては、縮約系統において二つの電力動揺を同時に抑えるため∆P+∆ω型PSSのパラメータを同時最適化することで、その効果を検証した。