電気学会全国大会講演要旨
6-047
絶縁筒型ブッシングにおける部分放電漏洩電磁波の伝搬特性解析
◎松尾賢介・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)・和田純一・岡部成光(東京電力)
変圧器に使用される油入ブッシングの診断手法として、検出した部分放電放射電磁波に含まれる特徴的な周波数成分から異常検知する検討がなされているが、その検出原理についての詳細は明らかにされていない。本稿では絶縁筒型ブッシングのモデル化を行い、時間領域差分法を用いて、部分放電放射電磁波伝搬特性を解析した。解析の結果、放電源位置をブッシング内の上側と下側に設定した場合について、変圧器タンクの影響によって、観測電磁波の時間波形、周波数成分に相関があり、部分放電位置の識別可能性が示唆された。