電気学会全国大会講演要旨
6-046
FDTD解析による入力電流波形形状が放射電磁波波形に及ぼす影響の基礎検討
◎小坪俊勝・友枝 渉・吉田圭祐・大塚信也(九州工業大学)
筆者らはこれまで、UHF法の高度化の観点から、SHF帯までの周波数応答を持つSHF_PDPW装置を用いてSF6ガスや代替ガスあるいは絶縁油中のPD電流パルス波形を詳細に検討している。その結果、SF6ガスおよび鉱油中PD電流パルス波形は、数10psの急峻な立ち上がり時間を有する波形であることを明らかにしている。一方、PD電流パルス波形と放射電磁波の関係は不明な点もあり、その関係を理解することは適切な絶縁診断技術の確立につながる。そのため本論文では、PD電流パルス波形と放射電磁波の関係を、FDTD法を用いたシミュレーションの観点から比較検討した。