電気学会全国大会講演要旨
6-043
直流用ヒューズにおけるアーク電圧の実験式の検討
◎石川夕貴・山納 康(埼玉大学)・土屋正樹(富士電機機器制御)
これまでのヒューズの研究においては,ヒューズエレメントを設計・製作し,遮断試験を行って遮断特性を評価してきた。しかし,遮断試験を行わずに計算のみでエレメントの遮断特性の評価を行うことができれば,多種のエレメント形状を評価でき非常に有用である。本論文では,直列遮断点数や厚さが異なるエレメントに対して遮断試験を行い,アーク観測により得られたアーク発弧点数やアーク長のデータを用いて,アーク電圧の実験式の推定を行った。その結果,直列遮断点数や厚さが異なるエレメントにおいてもアーク電圧の立ち上がりに関してよく一致する実験式を得ることができた。