電気学会全国大会講演要旨
6-040
ポリアミド6溶発によるホットガス冷却効果の数値解析的検討
◎中川拓也・中野智之・田中康規・上杉喜彦・石島達夫(金沢大学)・浅沼 岳・恩地俊行(富士電機)
配電盤に搭載されている配線用遮断器は短絡事故時に短絡電流を遮断する。このとき,遮断器の排気口から高温,高導電性のホットガスが噴出する。このホットガスによって相間短絡,地絡事故などの二次的波及事故が誘発される可能性がある。これらの二次的波及事故を防ぐためにホットガスの温度,導電性を迅速かつ十分に低下させる必要がある。筆者らは,ポリマー溶発現象によるホットガスの冷却を検討している。今回,ポリマー溶発現象によるホットガス冷却効果の数値解析的検討を行った。円環形状のポリアミド6 (PA6) 材にホットガスを模した高温空気を吹付けた結果,PA6溶発によってホットガスの温度は1000 K以上低下し,その導電率は2桁以上低下した。