電気学会全国大会講演要旨
6-037
電流と器壁半径変化時のスカンジウム蒸気混入器壁安定化アルゴンアークの放射パワー
曽根和貴・◎真栄田義史・山本真司・岩尾 徹(東京都市大学)
演色性の向上には,通常の放電ランプのような線スペクトルの重ね合わせではなく,各波長の光が滑らかに連続している必要がある。本論文では,アークランプの演色性向上を図るための知見を得ることを目的として,電流と器壁半径変化時のスカンジウム蒸気混入器壁安定化アルゴンアークの放射パワーの検討を行った。具体的には,温度と導電率に着目し,ジュール発熱による温度効果と温度体積の増加による体積効果を定義し,放射パワーと平均温度について検討を行った。本計算条件においては,電流と器壁半径の増加により,放射パワーと平均温度は増加した。これは,器壁半径の増加に伴う温度体積の増加による体積効果が支配的となったためである。