電気学会全国大会講演要旨
6-033
SF6残留アークにおける熱的および絶縁的破壊発生境界に関する検討
◎蒔山敦史・横水康伸・藤田崚介・松村年郎(名古屋大学)
電力用遮断器の電流遮断過程での遮断失敗の機構として,熱的破壊および絶縁的破壊が知られている。筆者らはこれまでに,SF6ガス流安定化過渡アークにおいて,エネルギー収支式などを数値的に解き,残留アークの温度などの時間変化を求めてきた。本稿では,高温SF6ガスの火花電界の温度依存性を利用して,SF6残留アークに火花放電が形成されるか否かについて検討するとともに,その消弧限界を求めている。さらに,消弧失敗の場合においては,その機構を判別した。