電気学会全国大会講演要旨
6-032
大電流遮断過程におけるアーク電位測定の非接触手法開発に向けた検討
◎川崎雄平・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)・真島周也・内井敏之(東芝)・鈴木克巳(東京電機大学)
消弧ガス吹き付け遮断器において,ノズル内アークの電位の軸方向分布は,急速な過渡変化を示し,遮断性能に大きな影響を与えている。筆者らは,その過渡電位を非接触にて測定することを目指している。本報告では,アークの代わりに抵抗素子を対象とした予備実験を行っている。検出用導体として導体棒を配置し,ある位置での電位を非接触で計測することを試みている。検出用導体を同軸ケーブルを介して,波形測定器に接続し,検出用導体に誘起される電位を記録した。さらに,記録電位を用いて,計測回路の等価回路を表す回路方程式から元の電位を復元できた。