電気学会全国大会講演要旨
6-026
消弧板空間へのPVC製板配置による直流アークの電圧上昇
◎南 翔太・横水康伸・上田祐介・松村年郎(名古屋大学)・市川貴善・丹羽芳充・坂口 亙(東芝)
低圧直流システムにおいて,一部の気中遮断器では,アークシュートを具備し,限られた空間に多数枚の消弧板を配置している。直流電流を限流遮断するには,消弧板空間での発生電圧を高めることが重要である。筆者らは,直流電流の遮断過程における消弧板空間の電圧上昇方法として,消弧板間隙への高分子板配置を取り上げ,その効果を検討している。配置する高分子材料としてPVCを採用し,直流遮断過程における消弧板空間の電圧を測定した。DC 2,400 Aにおいて,PVC製板の配置によって高分子板未配置下に比べ発生電圧を高めることができた。