電気学会全国大会講演要旨
6-019
真空遮断器におけるサージ現象のシミュレーションモデルの構築
○小島大樹・岩渕大行・大山 力(横浜国立大学)
本研究では真空遮断器で発生する絶縁破壊現象のメカニズムを、実験とシミュレーションの両面から解明することを目的とする。研究の第一段階として、NSDDを代表とする遮断器で発生するサージを電気的にシミュレートすべく、EMTPを用いた回路モデルの作成とシミュレーションを行った。今後は負荷の変圧器モデル、浮遊容量等のパラメータ、放電モデルを再検討の上、より詳細なモデルの構築を目指す。さらに真空遮断器における絶縁破壊現象の解明を目指し、NSDDが発生した際の電極間の粒子のふるまいや絶縁破壊放電前後における電極表面の変化を実験的に検証すべく、実験環境の構築を行っていく予定である。