電気学会全国大会講演要旨
6-016
真空中における陰極めっきによる絶縁性能向上
高橋達也・○小島寛樹(名古屋大学)・長谷川光佑・榊 正幸(明電舎)・早川直樹(名古屋大学)
環境適合性の高い真空遮断器の高電圧化のために、真空中の絶縁性能の向上が求められている。真空中の絶縁破壊は電極表面によって支配されるため、絶縁性能の高い金属で電極表面をめっきすることで、絶縁性能の向上が可能になると期待される。今回、陰極をめっきした電極とめっき材料および母材単体の絶縁性能の比較・検討を行った。その結果、めっきを施した電極の絶縁破壊電圧は熱処理前のめっきの膜厚に対して極大値を持ち、極大値はめっき材料単体の絶縁破壊電圧程度であり、絶縁性能の高い金属で電極表面に適切な厚さでめっきを施すことで絶縁破壊電圧が向上することを明らかにした。