電気学会全国大会講演要旨
5-198
架線電圧と蓄電素子のハイブリッド電源3レベルインバータの蓄電素子のエネルギー管理法
◎浅野有康・大野佳樹・栗田壮一郎・近藤圭一郎(千葉大学)・篠宮健志・石川勝美(日立製作所)
電気鉄道の省エネルギー化を達成する手段の一つとして,回生エネルギーの利用が挙げられる。しかし,高速域ではインバータ出力電圧の制限により回生電力に制約が生じる。そこで,架線電圧に蓄電素子を直列に接続することでインバータ出力電圧を増加させ,回生電力の増加を図るハイブリッド電源3レベルインバータが提案されている。これまでこの回路について,高調波特性や電力配分法など様々な検討が行われてきた。本報告では,蓄電素子のエネルギー管理を行うための充放電制御法を提案し,誘導電動機を用いた実験で提案手法の妥当性を検証した結果を述べる。