電気学会全国大会講演要旨
5-195
大容量非接触給電トランスの熱等価回路モデルによる温度推定法
◎小池康太・下津拓也・近藤圭一郎(千葉大学)
大容量非接触給電トランスでは、高温下でのコイル被膜の融解や安全性への懸念から損失による温度上昇特性の推定が重要である。 本項では、位置による磁束分布の違いに着目し、表皮効果や近接効果の影響がコイルの巻線一巻で一様であるとみなし、巻線一巻を温度が一様なひとつの要素とする熱等価回路を提案した。 このモデルでは、コイルを温度が一様に分布する一枚の銅板で模擬する従来の熱等価回路よりも温度推定精度が向上した。 熱等価回路の精度が向上することで、大容量非接触給電トランスにおける熱の流れを把握でき、熱設計の指針を確立することができる。