電気学会全国大会講演要旨
5-191
時隔制約を考慮した最小消費エネルギー列車ダイヤの導出法
◎野村航司・宮武昌史(上智大学)
本論文では,複数の列車および種別を含む列車ダイヤに対し,保安上の制約を満たしつつ消費電力量を最小化する新たな最適化方法を提案する。本方法ではまず,勾配および速度制限を考慮して,各駅間における走行時分と消費電力量の関係を求める。次に,この結果をもとに各列車の総走行時分を固定した上で,各駅間の走行時分を調整することで,列車ダイヤの最適化を行う。このとき,保安上の制約として続行時隔・開通時隔・追込時隔を考慮する。最適化にはMATLABの非線形最適化関数“fmincon”を用い,さらに,得られた実数解を整数解に変換する。ケーススタディを行ったところ,消費電力量が2.62%減少した。