電気学会全国大会講演要旨
5-187
傾斜した電化柱の挙動に関する基礎調査
◎本田誠彦・山田創平・貴志俊英(東日本旅客鉄道)
電気鉄道の電化柱は本来鉛直に建植されるが、地震等の影響により鉄道運行に支障無い程度に傾斜しているものがある。そこで、傾斜した電化柱の挙動を確認すべく、固定ブラケット支持柱、可動ブラケット支持柱、架線引留柱、ビーム連結柱の4種類について傾斜角の測定を10日間実施した。その結果、架線支持部材の違いに関わりなく電化柱は日単位で±0.2°程度傾斜変動することが明らかになった。また、引留柱のように温度変化による架線の張力変動が直接作用する柱は温度と傾斜の相関が強い結果であった。