電気学会全国大会講演要旨
5-166
山陽新幹線における変電所雷害対策の検討
◎山下博史・田中弘毅・前田和明・藤田吉伸・川原敬治(西日本旅客鉄道)
山陽新幹線の新相生補助き電区分所において外線からの雷侵入を想定した避雷器接地線のサージインピーダンス測定および変電所各設備の制御ケーブルに誘起された電位が配電盤に与える影響の測定を行い,新相生補助き電区分所で発生した雷害事象の発生メカニズムを明らかにしてきた。また,試験用に仮設した制御ケーブルの空き回線を両端接地することで,制御ケーブルに誘起された電位が配電盤に侵入するのを低減できる事を確認した。本論文では,実設備の制御ケーブル空き回線を接地して誘導電位を測定し,山陽新幹線における変電所雷害対策として有効であるかを検討する。