電気学会全国大会講演要旨
5-154
鉄道通信設備における雷サージ解析モデルに関する検討
◎川村智輝・竹内恵一・山口大介(鉄道総合技術研究所)
近年の情報通信技術の発達により,鉄道通信設備についてもマイクロプロセッサを多用した機器の導入が進んでいるが,これらの機器の導入により,雷サージによる鉄道通信設備の障害や焼損等が発生している。一般的な雷サージ対策の一つとして,共通接地による等電位化が挙げられるが,鉄道通信設備では共通接地を介した雷サージの波及が懸念されており,共通接地化による効果と影響について,定量的に評価する必要がある。そこで本稿では,雷サージが機器室の鉄道通信設備に与える影響を予測するための解析モデルを検討し,構築したモデルを用いて通信ケーブルのシースから雷サージが侵入した際の共通接地化による影響について試算を行った。