電気学会全国大会講演要旨
5-135
交流アンペール力を利用したアルミニウムリングの浮上実験
◎濱野祐貴・大路貴久・飴井賢治・作井正昭(富山大学)
非磁性金属薄板に対する交流誘導式磁気浮上は,誘導反発力が生じるため,薄板を交流電磁石側に引き寄せることができない。一方,筆者らの提案する交流アンペール式磁気浮上(1)では,誘導反発力とアンペール力の双方が生じるため,薄板内に生じた渦電流に対し,適切な位相の外部磁束を印加すればアンペール力と誘導反発力の方向を互いに逆向きに発生させることができる。本稿では,アルミニウム(Al)製リング形浮上体に対し,アンペール力による浮上体の自重引き上げ実験を行ったので報告する。