電気学会全国大会講演要旨
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有限要素法による鋼板1枚の厚さを考慮したIPMSMの鉄損評価
◎加藤義之・デニニコラ・小田原峻也・藤﨑敬介(豊田工業大学)
モータの鉄損解析においては従来2次元モデルを用い、スタインメッツの式により損失が計算されてきた。しかし、この方法では鋼板内の厚さ方向に流れる渦電流を考慮した損失を正しく表現できない。そこで、鋼板1枚を3次元で表現したモータモデルを製作し、2周波法を用いてヒステリシス損を、電流密度と導電率を用いて渦電流損を算出し、3次元解析による鉄損を導出した。そしてその結果を実測と2次元解析でのスタインメッツの式を用いて算出した鉄損と比較することで3次元解析での鉄損特性を評価し、2次元解析とオーダとしてはあっているものの損失の内訳が大きく異なっていることがわかった。