電気学会全国大会講演要旨
5-129
ドラム式洗濯機制振用リニア振動アクチュエータの開発
◎鈴木悠希・平田勝弘・加藤雅之(大阪大学)
ドラム式洗濯機の問題点として脱水モード開始から約70秒までの過渡状態における設置面に伝わる振動が挙げられる。本稿では、この振動を取り除くデバイスとして、ACMに搭載されているリニア振動アクチュエータに注目した。目標性能を満たすアクチュエータを提案するためにドラム式洗濯機の正確な力学モデルを構築し、振幅波形が約70s間の過渡状態において実機の測定結果と良好に一致していることを確認した。そして、設置面に伝わる力を制振するための適切なアクチュエータを寸法最適化により提案した。目標性能を満たすアクチュエータを洗濯機の振動モデルに搭載し、PID制御下での制振解析によって設置面に伝わる力を低減可能であることを確認した。