電気学会全国大会講演要旨
5-114
66kV級40mHTSケーブルの短絡電流通過時における冷却システムを含めた冷媒の挙動解析
◎竹田夏子・安井鉄郎・横尾祐輔・香村祐美・我妻 洸・石山敦士(早稲田大学)・王 旭東(高エネルギー加速器研究機構)・大屋正義・増田孝人(住友電気工業)・本庄昇一(東京電力)
高温超電導ケーブルは従来のケーブルに比べ、電力輸送の高密度化と低損失化という特性を兼ね備えていることから、将来の電力輸送システムの拡充という課題に対する解決策として期待されている。しかし、実用化に向けては短絡事故電流の通過時における安全性確保のための影響評価が必要不可欠である。我々はケーブルの導体温度および冷媒液体窒素の温度・圧力を計算する数値解析プログラムの開発を行ってきた。本研究では、ケーブルだけでなく循環ポンプを含む冷却システムまで考慮して、66kV級の超電導ケーブルで想定される31.5kA-2sの短絡電流が通過した場合の、冷媒の挙動解析を行ったので報告する。