電気学会全国大会講演要旨
5-110
強磁性体の形状変更時におけるHTSバルクを利用した磁気浮上方式の浮上力特性
◎根岸直広・安川翔大・高尾智明(上智大学)・上條弘貴(鉄道総合技術研究所)
永久磁石,強磁性体レール,HTSバルクの3種の材料を用いて,電磁吸引浮上方式に関して研究を行っている。HTSバルクによるマイスナー効果から,レールに垂直方向の浮上力が発生する。この方式では,特別な制御が必要ない,軌道に強磁性体を用いることでコストが削減できる,といった利点がある。本研究では,永久磁石,強磁性体レール,HTSバルクの3種の材料のみから形成されるモデルを基本モデルと定義し,COMSOL Multiphysicsを用いて強磁性体レールにかかる応力テンソル解析を行った。解析結果より,強磁性体レールのエッジ部分に応力が集中することがわかった。