電気学会全国大会講演要旨
5-107
HTSバルク磁石を使ったIPMモータ回転子の新しい着磁法とその磁場特性
○岡 徹雄・渡邊大史・玄海 亨・福井 聡・小川 純・佐藤孝雄・中野智仁(新潟大学)・横山和哉(足利工業大学)
モータ回転子の設計には着磁法への十分な配慮が必要と考えられ、希土類磁石の性能向上による将来の設計への制限が懸念される。着磁に必要な強磁場は設備の大型化や工程のコスト高を要求しつつあるため、筆者らはHTSバルク磁石(以後バルク)の静磁場を用い、DCブラシレスモータの回転子に組み込まれた希土類磁石を着磁する手法を考案した。着磁実験と数値解析を通じて、モータ設計の自由度を向上する可能性をもつ新たな試みを議論する。その結果、理想的な均一磁場による着磁に対し、バルク磁石の不均一な着磁法はその着磁性能において不十分な着磁の領域を実験的に示した。