電気学会全国大会講演要旨
5-103
EuBCO+BHO超伝導線材の積層枚数を変化させた場合における交流損失特性の温度スケーリング
◎伊藤哲也・上野達人・岩熊成卓(九州大学)・和泉輝郎・町 敬人・衣斐 顕(ISTEC)
超電導線材を交流電力機器に応用する際に、超伝導巻線部分で発生する交流損失が冷凍機にかかる全熱負荷の大部分を占める。また、酸化物超伝導テープ線材の交流損失は線材の温度、磁界の印加角度、積層枚数に依存する。そのため、様々な条件における損失の見積が重要になる。我々はこれまで、鞍型ピックアップコイルを用いて様々なREBCO超伝導テープ線材の交流損失特性を評価し、交流損失の温度スケーリング則の適用を確認してきた。 今回臨界電流特性向上のためにピンニングセンターとしてBaHfOを添加したEuBCO+BHO超伝導テープ線材について、積層枚数を変えた交流損失特性を測定、温度スケーリングの適用することを確認した。