電気学会全国大会講演要旨
5-097
高安定電源によるLTS MRIマグネットの磁場安定度試験及び並列電源による磁場制御試験
◎谷内田貴行・吉川正基・白井康之(京都大学)・井村武志・横山彰一(三菱電機)
液体Heの供給問題から高温超電導(HTS)MRIマグネット開発が期待されているが、遮蔽電流の減衰による磁場変動の影響及び超電導接続が困難なため電源駆動が必要で磁場安定度が電源安定度の影響を受けることが原因となり、イメージングに必要な1ppm/hour以下の磁場安定度を得るためには工夫が必要となる。 そこで電源駆動方式において磁場安定度に直接影響する励磁電源として高安定電源を入手し通電試験及びイメージングを行った。また更なる安定度向上のため並列接続した補助電源により磁場の微小変動を制御する試みを行った。 高安定電源の実験結果として0.96ppm/hourを達成しイメージングにおいて鮮明な画像を得られた。また補助電源による制御においては0.73ppm/hourを達成した。