電気学会全国大会講演要旨
5-066
高周波励磁時におけるトロイダルコアの三次元渦電流解析
河瀬順洋・山口 忠・三好康介・◎村下将也(岐阜大学)・進藤裕司・吉川直樹・吉竹徹真(川崎重工業)
高周波励磁時では渦電流による表皮効果の影響で電流がコアやコイルの表面付近に集中するため,リアクトルの正確な鉄損の計算は困難となる。なかでも積層鉄心で構成されるコアを有するリアクトルの鉄損を正確に計算するためには,鉄心中の詳細な渦電流密度や磁束密度の分布が正しく計算される必要がある。そのため,積層鉄心1層あたりのメッシュを厚み方向に充分に分割することが必要である。 本稿では,積層鉄心で構成されるコアを持つギャップ付きトロイダルコアを解析対象とし,三次元有限要素法を用いて電磁界解析を行い,高周波励磁時における磁束密度分布やコアに生じる渦電流密度分布,鉄損を定量的に明らかにする。