電気学会全国大会講演要旨
5-065
鉄球を用いたトロイダルコイルの三次元有限要素解析
河瀬順洋・山口 忠・加藤大地・◎塚田彰太(岐阜大学)・井田浩一・伊藤一洋(東光)・福井義成・西川憲明(海洋研究開発機構)
鉄心を挿入したトロイダルコイルは,高周波で利用する鉄心中に多大な渦電流損が発生する。この損失を低減するために,磁性粉でできた鉄心を用いる場合がある。 我々はこれまでにも磁性粉の渦電流解析や,磁性粉を使った回転機の鉄損解析,磁性粉を高充填して作成した鉄心を用いたソレノイドコイルの解析を行ってきたが,本稿では磁性粉の代わりに鉄球を鉄心としたトロイダルコイルの解析を行い,周波数による渦電流への影響や実測と比較し解析の妥当性について定量的に明らかにする。